仕事では結果を出してきた。見た目にも気を使ってきた。 それなのに、婚活になるとどこかずっと落ち着かない。
初デートで「悪くない人だな」と感じても、帰り道には相手の気になる点ばかりが頭に浮かんでいる。 交際が始まっても、「もっと合う人がいるんじゃないか」が頭から離れない。
そのモヤモヤを抱えたまま、婚活を続けていませんか?

あなたにこんなパターン、ありませんか?
デートの後、相手の良いところよりも引っかかった点ばかりを思い返している。 交際に進んでも、本音を見せることができず、ずっと「デキる男」を演じ続けている。
しかし、その演技はいつか限界を迎えます。 疲れる。続かない。そして結局、関係は終わる。
またひとりに戻ったとき、「選ばれなかった」という感覚だけが残る。 つまり、このループを何度繰り返しても、同じ場所に戻ってきてしまう。
「相手が悪かっただけだ」「もう少し条件が整えばうまくいく」と思いながら、 本当の原因には目を向けないまま、また次の婚活へと進んでいませんか?
それ、相手の問題でも、スペックの問題でもありません
「もっといい人がいるかも」という思考は、あなたが高望みなのでも、贅沢なのでもありません。 また、性格が悪いわけでも、冷たい人間なわけでもない。
なぜなら、この思考は幼い頃に身につけた「生き抜くための癖」だからです。
頑張った時だけ褒められた。 期待に応えた時だけ認めてもらえた。 そのままでいたら、安心できなかった。
そういう環境で育った心の中には、今もこんな声が残っています。
「もっと良くならないと、愛されない」
だから婚活でも、完璧な相手を探し続ける。 一方で、自分も完璧を演じ続けようとしてしまう。
これはアダルトチルドレンの視点から見ると、非常によく見られるパターンです。 幼い頃に「そのままの自分でいると傷つく」と学んだ心が、大人になった今も同じ回路で動き続けているのです。
そのため、婚活相手がどれだけ素敵な人でも、心の底から「この人でいい」と思えない。 自分も本音を見せられないから、相手にも心を許せない。 結果として、関係が深まる前に終わってしまう。
これは意志の弱さでも、愛情不足でもありません。 たとえるなら、昔の傷を守るために心が自動的に動かしているブレーキのようなものです。 そしてそのブレーキは、あなたが意識して踏んでいるわけではない。だからこそ、気づきにくいのです。
私自身も、そうでした
私はかつてパニック障害を経験し、離婚も経験しました。
当時の私は、常に「もっとちゃんとしなければ」という焦りの中にいました。 弱さを見せたら終わりだと、無意識のうちに信じ込んでいたのです。
しかし、あるとき気づきました。 私が必死に守っていた「完璧な自分」は、誰かに愛してもらうために作り上げた仮面だったと。
そのままの自分で安心できた記憶が、子どもの頃にほとんどなかった。 だから大人になっても、ずっと不安だった。 「もっと良くならないと、認めてもらえない」という感覚が、どこかに染み付いていたのです。
そして、その癖に気づいた瞬間から、何かが変わり始めました。 完璧を演じることをやめて、弱さを少しずつ言葉にできるようになった。
だからこそ初めて、「この人の前では鎧を脱いでいい」と思える関係に出会えました。 つまり、変わったのは相手でも環境でもなく、私自身の内側だったのです。
今日、一つだけやってみてほしいこと
難しいことは、一つもありません。 今日から始められる、小さな気づきの練習です。
ステップ1 不安を「頭」で追いかけるのをやめる
婚活中に「もっといい人がいるかも」と感じた時、その思考をぐるぐると考え続けるのをいったん止めてください。 そして代わりに、体に意識を向けてみてください。 胸がざわざわする、喉が締め付けられる、息が浅くなっている。 どんな感覚でも構いません。ただ、感じるだけでいい。
なぜなら、「もっといい人がいるかも」という思考は、頭が作り出したものではなく、心の奥底にある不安が形を変えて出てきているものだからです。 だから、頭でいくら考えても、答えは出てきません。
ステップ2 心の中の小さな自分に声をかける
体の感覚に気づいたら、心の中でそっとこう言ってあげてください。 「認められたかったんだな」「ずっと頑張ってきたんだな」と。
責めなくていい。反省しなくていい。 ただ、気づいてあげるだけでいい。
そのパターンは、幼いあなたが傷つかないために身につけた生存戦略でした。 そのため、責めることは間違っています。むしろ「よく守ってくれていたんだね」と認めてあげることが、変化の第一歩になります。 気づいた瞬間から、長年凍りついていた本音が少しずつ溶け始めます。
顔色をうかがわなくていい場所が、きっとあります。
鎧を脱いでいられる家庭は、完璧を演じ続けた先には生まれません。 そのままの自分でいられる関係は、そのままの自分を取り戻した時に、初めて引き寄せられてきます。 気づいた今日が、変わり始めの日です。
自分の思考の癖を知りたいと思ったら
もし「自分にも同じ癖があるかもしれない」と感じたなら、まず自分のパターンを知るところから始めてみてください。
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野中(Make it) 精神保健福祉士 / Make it 代表 / アダルトチルドレン専門カウンセラー
パニック障害・離婚・実家の経済破綻という逆境を経験。自らの思考パターンを書き換えることで幸せを掴んだ当事者として、婚活で苦戦する男性の「思考の癖」に寄り添い、自然体で愛される人生へ導く支援を行っている。IBJ加盟。

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