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何度会っても好きになれない。「いい人なのに」と自分を責めてしまうあなたへ

2026.09.08 ・ 思考のクセ・タイプ診断

「いい人だとは思う。でも、どうしても好きになれない」

二回、三回と会ってみた。食事をして、仕事や休日の話もした。嫌なことをされたわけでもない。それなのに、次の約束を考えると気が重い。

友人に話せば「そんなにいい人なら、もう少し会ってみたら」。相談しても「結婚相手には向いていると思いますよ」と言われる。そう言われるほど、気持ちが動かない自分がおかしいように思えてくる。

「こんないい人も好きになれないなら、この先誰と結婚できるんだろう」。焦って会う回数を増やしても、答えが出ない。そんなときに振り返りたいのが、自分に「好きにならなければ」と言い続けていないか、ということです。

「いい人だから好きになるべき」が、気持ちを見えにくくする

悲しい顔と笑顔を描いた二枚の紙

誰かに勧められるたび、「この人の良さがわからない自分が悪いのかな」と考える。相手といる時間より、周りに納得してもらえる答えを探す時間が増えていく。こんな流れはないでしょうか。

たとえば、本当は次の休日を一人で過ごしたい。でも「また会えば気持ちが変わるかも」と誘いを受ける。会っている間は笑って話し、帰ってから「今日も好きになれなかった」と反省する。

その時間は、いつの間にか自分の気持ちに合格点を出すための試験のようになっています。会いたかったから会うより、好きになれるかを確認するために会う。毎回結果を求めていれば、相手をゆっくり知る余裕も少なくなります。

好きになれない理由は、相性や疲れなど人それぞれです。ここで扱うのは、周囲の「いい人だよ」を受けて、自分にも同じ気持ちを求めてしまう場合です。相手がいい人であることと、自分の気持ちは、分けて確かめられます。

自分を説得する婚活が続くと、誰と会っても苦しくなる

「次こそは好きにならないと」。そう思いながら予定を入れると、会うことが宿題のようになってしまいます。好きになれなかった日は落ち込み、断ったあとも「自分が贅沢だったのか」と責め続ける。

相手が変わっても、周りの評価に自分を合わせるやり方が続けば、また同じところで迷うかもしれません。出会いを重ねるほど、「もう誰も好きになれないんじゃないか」という不安が強くなってしまうこともあります。

結婚を決める場面でも、「みんながいいと言うから」で自分の違和感を飲み込んでいたら、暮らし始めてからも希望を伝えにくくなるかもしれません。誰かに納得してもらえても、自分が安心して過ごせるとは限らないのです。

周りの意見を大切にしてきた自分を、責めなくていい

人の言葉を真剣に受け止めるのは、それだけ慎重に結婚を考えているからでもあります。自分一人の判断で失敗したくない。良い縁を逃したくない。その気持ちも自然なものです。

これまで、人の期待に応えることで関係を保ってきたなら、「自分はそう思わない」と感じるだけでも不安になることがあるでしょう。だから、自分の気持ちより先に、周りの正解を確かめたくなるのかもしれません。

ただ、誰かがその人を良い相手だと思うことと、あなたが一緒に暮らしたいと思うことは、別々に確かめてよいものです。気持ちが同じにならなくても、相手や勧めてくれた人を否定することにはなりません。

「周りの評価」と「会って感じたこと」を分けてみる

もし今の迷いを整理するなら、紙に二つの欄を作る方法があります。一つは「周りから言われたこと」。もう一つは「自分が会って感じたこと」です。

前者には「まじめで結婚向きと言われた」。後者には「話を最後まで聞いてくれたのはうれしかった」「次に会いたいかは、まだわからない」。好きか嫌いかの結論を急がず、実際にあったことと自分の感想を書き分けます。

こうして分けると、何に納得していて、どこで迷っているのかが見えやすくなります。「いい人なのに好きになれない」という一つの悩みの中にも、相手への感謝、周囲への申し訳なさ、自分の疲れがあるかもしれません。

そのうえで次に会うなら、「好きになれるか試す」よりも、「この人の休日の過ごし方をもう少し知りたい」など、知りたいことが自分にあるかを確かめる。まだわからない部分を、会話で知っていく時間にできます。

一方、会いたくない気持ちが続くなら、無理に会い続ける必要はありません。相手に期待だけを持たせないよう、今の気持ちや今後について丁寧に伝えることも大切です。好きになることを約束せず、自分にも相手にも誠実な進め方を選べます。

「いい人だから」から、「この人と過ごしたい」へ

草原に立つ一本の木

特別なデートでなくても、帰り道に「さっきの話の続きを聞きたいな」と思う。好みが違ったときには、取り繕わず「自分はこっちが好き」と話せる。相手も、その違いを聞いてくれる。

そんなやり取りを重ねる中で、一緒に過ごしたい気持ちを確かめていけるかもしれません。最初から大きなときめきがある人も、少しずつ親しさを感じる人もいます。誰かと同じ速度で答えを出さなくてよいのです。

結婚したあとも、「今日は家でのんびりしたい」と言えば、「じゃあ、夕飯は一緒に作ろうか」と話せる。周りの理想に合わせ続けるより、二人の気持ちを持ち寄って暮らしを決めていく。そんな家庭につながる選び方を、大切にしてよいのです。

Make itでは、あなた自身の気持ちから整理します

Make itでは、婚活で迷った具体的な場面を一緒に振り返ります。相手と会ったときにどう感じたのか。誰かの一言で、気持ちがどう変わったのか。自分の希望と、期待に応えようとする気持ちを整理していきます。

その相手を好きになるよう説得するための時間ではありません。自分で納得して関係を進めたり、立ち止まったりできるように、繰り返している考え方や本音に向き合う支援です。

「自分の場合はどうだろう」と思った方へ

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カウンセラー 野中大蔵

カウンセラー 野中

精神保健福祉士(国家資格)/アダルトチルドレン専門。全国オンライン完結の結婚相談所「Make it」を運営。

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