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婚活のアドバイスを聞くほど自信がなくなる。「全部直さなきゃ」と疲れた男性へ

2026.09.16 ・ 思考のクセ・タイプ診断

「もう少し自分の話もしてみましょう」。相談員からそう言われて、うなずいた。帰ってからは、話せそうな趣味や仕事の話をノートに書き出した。

でも前には、聞き上手になったほうがいいと言われた気もする。服装も変えた。プロフィールも書き直した。次は会話まで直さないといけないのかと思うと、会う前から疲れてしまう。

アドバイスを無視したいわけじゃない。むしろ、ちゃんと応えたい。それなのに、聞くたびに「今の自分ではダメなんだ」という気持ちが強くなる。

そんなときは、改善点を増やす前に、助言をどう受け取っているかを一度整理してみませんか。次の出会いで試すことを、自分を責めずに一つ選ぶためのお話です。

一つの提案が、自分全体への不合格に変わる

パソコンの前で考えるスーツ姿の男性

たとえば、「質問だけでなく、自分の感想も添えてみよう」という助言。それは、次の会話で試せる一つの方法です。ところが「自分は会話ができない人間なんだ」と受け取ると、直さなければならない範囲が急に広がります。

話題選び、声の大きさ、表情、話す長さ。全部を確認しながら話そうとすると、目の前の相手の言葉を聞く余裕まで少なくなってしまうことがあります。

さらに、助言には場面の違いもあります。自分の話ばかりしていた日には聞くことが、質問ばかりだった日には自分の話もすることが役に立つかもしれません。どの場面への提案かを確かめないまま、すべてをいつでも守るルールにすると、身動きが取りにくくなるのです。

直すことばかり考えると、会う時間が苦しくなる

次のデートで、頭の中のチェック項目を一つずつこなす。帰宅したら、できなかったことを探して反省する。それが続くと、相手と過ごしてどう感じたかより、自分が正しく振る舞えたかばかりが残るかもしれません。

うまくいかなかったときにも、「まだ足りない」と課題を足してしまう。頑張っているのに、自分を好きになれる材料は増えず、婚活への気持ちが重くなっていくことがあります。

本当は、安心して一緒にいられる人を探していたはず。その時間が、毎回自分の欠点を確かめる時間になる前に、助言を受け取る量と形を見直してもいいのです。

ちゃんと応えようとしてきた自分まで、否定しない

言われたことをきちんとやる。期待に応えられるよう準備する。その姿勢は、仕事や人間関係の中で役に立ってきたのかもしれません。婚活でも真剣だからこそ、助言を聞き流せないのでしょう。

ただ、提案されたことを一度に全部できるかどうかと、人としての価値は別です。まだ試していない方法があることは、今までの自分に何もよいところがなかった、という意味ではありません。

また、助言が曖昧だったり、今の自分の負担に合っていなかったりする場合もあります。分からないところを質問することや、難しいと伝えることも、相談の一部です。すべて自分の受け取り方のせいにしなくて大丈夫です。

次に試すことを、一つに絞って相談する

まず、言われた言葉と、自分が付け加えた評価を分けて書いてみます。「感想を添えてみようと言われた」と、「自分はつまらない男だと思われた」は、同じではありません。後者まで相手が言ったのかを、一度確かめます。

次に、相談員にこう聞いてみます。「直すことが増えて、何から始めたらいいか分からなくなっています。次の一回で試すなら、どれを優先するとよさそうですか」。全部をやる約束より、一つの行動に落とす相談です。

会話なら、たとえば「相手が話してくれた休日の過ごし方に、自分の感想を一言添える」。上手に盛り上げる、といった大きな課題よりも、その場で思い出せる形にします。相手の話を聞きながら、自然に入れられる場面で試せば十分です。

会ったあとは、「実際に言えたか」「言ってみて無理があったか」「やり取りはどう続いたか」を短く残します。交際が続いたかだけで、その工夫が全部よかった、全部ダメだったと決めないようにします。

負担が大きければ、「これを意識すると、話を聞けなくなりました」と伝えて調整する。試した結果を持ち寄れば、助言を自分に合う形に変える相談ができます。自分を丸ごと作り替えるより、小さく試して確かめる進め方です。

うまくできない日も、二人で調整できる関係へ

青空と広がる草原

話がうまくまとまらなくても、「ちょっと言い直していい?」と聞ける。相手から希望を伝えられたときも、すぐに自分を責めず、「こういうことかな」と確かめられる。

結婚生活でも、二人の希望がいつも同じとは限りません。そのたびに不合格になったように感じるより、具体的に何を変えられるか話せたら、日常のすれ違いに向き合う余地が生まれます。

目指したいのは、指摘されるところが一つもない自分だけではないはずです。分からない、難しい、こうしてみたい。そんな言葉を出しながら、一緒に暮らしを整えていける関係も、安心の形です。

助言を聞いて苦しくなったことも、相談できます

Make itでは、本音を隠して頑張ってきた男性が、自分の気持ちを大切にしながら婚活を進められるよう支援しています。行動だけでなく、助言を聞いたときにどんな言葉が頭に浮かんだかも一緒に整理します。

「頑張ろうと思ったのに、責められたように感じた」。そうした本音も、次の進め方を考える手がかりです。何をどう変えるかと、今どのくらい取り組めそうか。その両方を相談しながら、一歩を選んでいきます。

自分を責める受け取り方に、気づくことから

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カウンセラー 野中大蔵

カウンセラー 野中

精神保健福祉士(国家資格)/アダルトチルドレン専門。全国オンライン完結の結婚相談所「Make it」を運営。

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